美波町は、2022年(令和4年)5月に国の「SDGs未来都市」に選定されました。
私たちが目指すのは、人口が減っても一人ひとりが輝き、にぎわいと誇りを持って暮らせる「にぎやかそ(にぎやかな過疎)」の自立モデルです。豊かな環境と地域資源を磨き、次世代につなぐまちづくりを進める美波町のSDGs推進の取り組みをご紹介します。
美波町のSDGsビジョン:2030年の姿を描く
SDGs(持続可能な開発目標)の理念に基づき、地域経済の好循環を生む新しいまちの形を追求しています。ウミガメが産卵に訪れる美しい海を守るため、山林の整備から海洋資源の活用までを一貫して捉え、地域資源を最大限に引き出す「森への回帰と海の恵みの循環」を推進しています。また、女性や高齢者など多様な主体が共創する社会や、誰一人取り残さない災害に強いまちづくりへの挑戦は、国からも先駆的な提案として高い評価を受けています。これらの2030年のあるべき姿から逆算し、現在は国と連携した具体的な3か年の未来都市計画を実行に移しています。
官民共創の加速:美波町SDGs推進パートナー制度
町と民間事業者が手を取り合い、地域課題を解決するための強力なネットワークを構築しています。美波町の理念を共有し、共に歩む企業や団体、個人事業主を「パートナー」として認定し、その先進的な取り組みを広く周知することで、地域全体の普及啓発を図ります。認定後も単なる登録に留まらず、パートナーの取組内容を報告する「美波町SDGs推進サミット」を通じて新たな共同プロジェクトの創出を支援しています。現在活動中のパートナー企業によるSDGs宣言や具体的な活動内容は、共創のヒントとして広く公開されています。

多様な主体のつながり:美波SDGsリビングラボ
「リビングラボ」とは、生活者である皆さんが主体となって、暮らしを良くするアイデアを形にする開かれた場のことです。専用のポータルサイトを通じて、町民や企業が自ら取り組みたい活動を「SDGs宣言」として登録し、その想いに共感するパートナーと繋がれる仕組みを整えました。SDGsという共通言語を通じて、日常の身近な活動を共有し、お互いに協力し合えるプラットフォームを目指しています。まずは自分の活動を可視化することから、関心のある方がそれぞれの形でアクションに参加することが可能です。
ビジネスとSDGsの両立:事業者の実践をサポート
SDGsをどのように自社の経営や活動に活かすかという事業者の悩みに応えるため、実践的な支援ツールを提供しています。第一生命保険株式会社や慶応義塾大学SFC研究所との共同研究により作成されたガイドラインは、「何から始めればいいかわからない」という声に寄り添い、具体的かつ効果的なステップをまとめています。コスト削減や採用力強化など、経営的なメリットも視野に入れながら、地域の事業者が自由かつ前向きにSDGsを自分ごと化できるようバックアップします。
役場の仕事とSDGs:全庁的な取組(SDGs関連マップ)
役場内においても、改めて全庁的な視点から各課の業務とSDGsの関わりを整理し直しました 。特定の分野に偏るのではなく、職員一人ひとりが「自らの業務が社会にどう貢献しているか」を再認識し、組織一丸となってSDGsを推進しています 。事務のデジタル化による資源削減から、移住定住の促進による地域活力の創出、さらには資源循環の徹底や教育環境の整備まで、日常のあらゆる仕事に宿るSDGsの精神を可視化しました 。町民の皆様とともに持続可能な美波町を築いていくための指針として、役場の仕事内容をまとめたマップを公開しています 。

