ウミガメ観察のマナー

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生きた化石といわれるウミガメ、特にうみがめは浦島伝説にふれるまでもなく、昔から日本人の生活と共にあった動物で、縁起のよい動物として親しまれてきましたが、その生態はあまり知られてなく、ずいぶん謎に満ちた動物であります。
今年も夏になると、ここ美波町大浜海岸にも、2億年近い時間を越えて、遠い南の海より産卵のため、私たちに会いに来てくれます。しかし、全国的に見ると 残念ながら年々減少傾向にあり、滅びゆく動物として今その保護が強く叫ばれています。私たち日本人と深くかかわってきたウミガメ・・・。今後も更に深くか かわり続けていきたいものです・・・。
そのためにも、あなたの野生動物に接する、ちょっとしたやさしい心づかいをお願いします。

(1)上陸(20分~30分)

キョロキョロと産卵場所を探しているウミガメのイラスト

観察できません!

暗くなって波打ち際に接近したウミガメは、警戒心が強く、すぐには上陸しません。しばらくは波間にただよい、十分安全を確かめてから上陸します。砂浜に上がったら、しばらく口を砂につきたて、砂浜の様子を調べます。上陸したら、少し歩いては頭を上にあげ、大きく息をし、また歩くといったことを繰返しながら産卵場所を探します。

(2)穴掘り(25分)

後ろ足で砂をかき分け穴を掘るウミガメのイラスト

観察できません!

産卵場所が決まると、前後の足を使って体が砂に沈むぐらいの深さになるまで、砂をかき分けます。次に後ろ足を使って直径20~30センチメートル、深さ50~60センチメートルほどの穴を掘ります。

(3)産卵(30分)

穴の中に産卵するウミガメのイラスト

観察できます。

穴掘りが終わったら、穴のはしに後ろ足をおき、10数秒おきに2から3個の割合で30分ほどかけて産卵します。アカウミガメの卵の大きさは、直径40ミリメートル 前後あり、色は白色でピンポン玉に似ています。1回の産卵で100~140個ぐらい産みます。

(4)穴埋め(20分)

産卵が終わったら後ろ足で砂を中へ入れ、穴を埋めるウミガメのイラスト

途中まで観察できます。

産卵が終わったら後ろ足を交互に使って砂を中へ入れます。穴が埋まってくると砂を押し固め、さらに砂を卵にかぶせるという作業を数回に分けて行います。

(5)降海(10分)

朝日に向かって海へ帰っていくウミガメのイラスト

観察できません!

卵が完全に埋まったら、産卵した場所をカモフラージュするように砂を後方に飛ばしながらしばらく進みます。それから海へ帰って行きます。